✨🌈 CHINOちのたびTABI ✨🌈

発酵したパン生地のようにゆっくりふくらむ旅ブログ

世界初の"道バタ"誕生✨ これが最初の『世界"道バタ"紀行』チェコ共和国編

2019年12月 チェコ共和国第二の都市ブルノ

去年のクリスマス・イブ🎄🎅
チェコ共和国南部にあるブルノという小さな町を訪れた。
小さいながらも古き良きクリスマスマーケットが素敵だという評判を聞いて
かなり楽しみにしていたが、着いた町はマーケットどころか商店も軒並み閉店。
通りは木枯らしばかりが吹き荒び、人の姿もまばらだった。

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そう、カトリック圏のクリスマス・イブや当日は、
昭和初期の日本のお正月状態になる。
このことは中南米カトリック圏諸国で散々学んだのに、
ペルーでも、メキシコでも、全て閉店という辛苦をなめたのに、
にもかかわらず、ヨーロッパでも同じ愚行を重ねてしまった。

とはいえ、普段ならこれぐらいの失敗は全然平気なはずなのに、
この日はやけにこたえてしまった。
氷点下という慣れない気温も影響したのかもしれない。
ヨーロッパの田舎のクリスマスというキラキラにすごく憧れていたのかもしれない。

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行けども行けども、通りは、撤収直後の”後の祭り”感に満ちており、
歩きながら「なんか私っていっつもこうなんだよな…」なんて、
過去をほじくりかえして、心がシュンシュンと堕ちてゆく。
些細なことほど、突然ネガティブスポットへの真っ暗な口を開く。
こうなると、もう止めようがない。
頭の中でどうにか心を落ち着かせようとしても、
胸は寂しさで張ちきれんばかりで、
もはや涙がこぼれおちる、とぐずったその瞬間、
ふと、
「この心を大地に吸い取ってもらおう」
という想いが湧き上がり、
誰もいない道にバタッと行き倒れたところ…

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まさかの効き目だった。
ほんの30秒程度横になっただけで、
全身からいらないものが全て地面に吸い込まれいくような感触を味わい、
すっと立ち上がると、心身共にツヤツヤとしたスッキリ感に満たされていた。

なお、なぜこの写真があるかというと、
寂しさに心がいじけた時、
このままだと連れに八つ当たりをしそうだったから、
気持ちを落ち着けるまで別行動してもらっていたのだが、
彼が少し遠目から倒れゆく私を発見して、隠し撮りしていたのだ。

で、"道バタ"をしてスッキリしたところに、この一枚を見せられて大爆笑。
私は完全に回復した。

ここから気を取り直して街を歩いていると、
2時間だけ開店していた本屋で絵本を買えたり、
小さいながらも開いてるクリスマスマーケットを見つけたり、
突然轟音とともに現れたバイク集団に遭遇したり、
(ブルノはバイクサーキットやバイク用品蚤の市で有名だからかな?)

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謎のサムライを見つけたり、

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地元の教会で灯火を持ち帰る人々に出会ったり、

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ささやかな喜びを感じる心が蘇っていることを実感。

道に倒れたのが効いたのか、
あの道がパワースポットだったのか、
あまりに馬鹿馬鹿しいことをしたのが効いたのか、
"道バタ"は絶大な効果があった。

こうして"道バタ"にハマった私は、
やがて旅先でバタバタと道に倒れるようになった。
これが、世界”道バタ”紀行の始まりである。

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Colorín colorado✨🌈

チェコ共和国:ブルノ】
チェコ第二の都市で、モラヴィア地方の中心。
最近絶景で注目を浴びる”モラヴィア大平原”を旅する拠点にもなる。